八女茶の発祥は、明から帰国した栄林周瑞禅師が応永30年(1423年)に黒木町の霊巌寺を建立するとともに、釜炒り茶の栽培・喫茶法を地元の庄屋 松尾太郎五郎久家に伝えたのがはじまりと言われています。
この伝統の八女茶発祥の地黒木町に吉田園は茶の栽培、卸、販売を明治20年始めました。
八女茶の産地だからこそ、生産から製造加工、販売にいたる一貫した緑茶づくりをすることができる、これこそ、吉田園の高品質のお茶づくりの原点と言えます。
朝霧や川霧の発生しやすい筑後平野や八女市黒木町の山間部。その土地柄もあり、茶畑があるなだらかな山の斜面を霧が覆い、太陽光を適度に遮ることで、茶の旨み成分であるアミノ酸類(テアニン、グルタミン酸、アルギニンなど)の生成を促進し、昔から八女茶は天然の被覆をかけられたまるで玉露茶としてとても珍重されてきたといわれています。
八女地方は日格差(日中の気温が高く夜間は冷え込む)のはげしい特有の内陸性の気候や降雨量など茶の栽培に適しています。
特に、日本有数の高級茶、伝統本玉露の産地として全国的に知られています。
玉露は全国茶品評会で十数年連続の農林水産大臣賞を受賞しています。
吉田園の八女煎茶、八女玉露茶もこのような気候とお茶づくりの技術をもって長きにわたり、全国各地にお届けし、大変ご好評を頂いております。
この八女茶を自信をもってお届けできるのが、吉田園の生産から製造までの一貫した技術管理と言えます。
九州は温暖な気候とともに、緑茶生産の有数な産地としてすでに、全国からも注目を浴びています。また、広大な平野に栽培された緑茶は生産時の効率化も非常に高く、
品質の高い緑茶が適正な価格で作ることができるという好条件にも恵まれています。
吉田園ではこの、九州の各産地(鹿児島県、宮崎県、熊本県、佐賀県、長崎県、大分県)にネットワークを持ち、幅広い九州特有の品種、品質、茶種を提供できます。
九州だけの、ゆたかみどり(鹿児島)は早生品種(3月初旬からの品種)と言われ、早くから収穫ができるメリットを持ちます。他品種として、さえみどり、あさつゆ、やぶきたなども、収穫でき、緑茶として品種のブレンドがされる中で色々な味づくりができます。
九州は温暖な気候と相まって、早生品種が多いため、全国でお茶が一番にでき始めます。また、広大な九州の大地に茶畑を所有し、年間数度に渡って収穫ができることからも、生産量が日本一と言えます。例えば、通常年間1~2回程度の収穫であるのに比べ、鹿児島では年間5回程度の収穫10月くらいまで可能です。これは、生産量が高いということだけでなく、安定した緑茶の供給ができるという点でも特長といえます。
さらに、茶産地として近年の開発が目覚ましいものであったこともあり、緑茶の原木樹齢が若い産地といえ、お茶の美味しさや品質の高さ、お茶の勢いがあります。
九州の茶産地は、若い力によって、基盤整備や生産効率がいいと言えます。
農地が平野であるため、機械化された適採機を多く活用、収穫量や時間を管理できる中で、効率のいいコストパフォーマンスを商品に反映することが可能です。
こうした、九州産地にある吉田園の生産、製造、加工、販売といったネットワーク化が、まるで緑茶製造の商社とも考えて頂き、吉田園に頼めば、どんなオーダーもできるといった信頼感につなげていけると自負しております。